社会という文脈を再定義する

社会学。あなたは、このワードから何を連想しますか?

今回の読書メモは「新・体感する社会学」(金菱清、新曜社)です。社会学って小難しいし、何言っているかよくわからないみたいなものも多いですが(全ての学問はそういう側面あり)、この本はサクっと読めました。

CSRだ社会貢献だと言って、社会という単語をよく使う、僕らの業界(CSR関係の業界)ですが、意外に社会学的なコンテクストってないがしろになっている気がします。僕もこの領域の学びが足りないかなぁと思っていたところ、運良くこの本で出会いました。

これは僕のイメージですが、社会学とは「文脈を再定義すること」だと思いました。今まで当たり前だったことに対し、改めてその価値を探る。

社会学なんて大学でも履修しなかったし、アカデミックな背景がない僕ですが、この社会を文脈で包摂するという取組みは、まさにCSRや社会貢献そのものかもと思うように。

「環境問題を社会学として体感する」とか、マジで興味深かったです。環境問題って“悪い事”と多くの人は認識していると思います。でも人間誰しもが加害者でもあり被害者でもあるのです。それはなぜか。これは本書をお読みいただければと思いますが、これらを「暴走族の騒音と飛行機の騒音の違い」を例として解説しています。

もはや「公共性」という概念を知らずしてCSRを語ることはできません。CSRの素地ともなる社会学は、ソーシャルセクターの人も含めてもっと読むべきです。

物事を学べば学ぶほど、自分が無知であるということに気付く。それも成長なのかもしれませんけど。

新・体感する社会学