働くことで幸せになれるのか?

先日発表になりました「働きがいのある会社ランキング」と、「ドイツの働き方」について、色々考察してみます。

あたりまえですが、誰もが、就業を通じ、夢を叶えたり、自己実現をしたり、ガッポリ給与を稼いだりしたいと考えているわけです。

人生の大半を費やす、「働く」ということ。実はとても深い問題だと、僕は思います。あなたは、今の業務に幸せを感じますか?ちょっと、仕事と幸せについて、考えてみます。

働きがいのある会社

【働きがいのある会社:従業員1000名以上企業】
1位 日本マイクロソフト株式会社
2位 株式会社ワークスアプリケーションズ
3位 アメリカン・エキスプレス
4位 株式会社サイバーエージェント
5位 プルデンシャル生命保険株式会社
6位 日本イーライリリー株式会社
7位 株式会社ディスコ
8位 DHLジャパン株式会社
9位 株式会社日建設計
10位 モルガン・スタンレー

【働きがいのある会社:従業員100-999名企業】
1位 グーグル株式会社
2位 株式会社Plan・Do・See
3位 株式会社サニーサイドアップ
4位 ネットアップ株式会社
5位 株式会社VOYAGE GROUP
6位 バリューマネジメント株式会社
7位 コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン株式会社
8位 セプテーニグループ
9位 トレンドマイクロ株式会社
10位 三幸グループ
日本マイクロソフトが「働きがいのある会社」1位 専門機関が2014年版ランキング発表

パッと見て、ソーシャルセクターは「従業員100-999名企業:20位・認定NPO法人フローレンス」だけですかね。駒崎さんすげーな。ウェブ系では、グーグルとセプテーニが毎年入っている気がする。確かに、中の人見てると、満足度高そうな感じ。

ちなみに、僕は6年前?に駒崎さんの本読んでこの業界界隈に来た人間です。何度かお会いした事ありますが、あの頃の駒崎先輩もすごかったけど、こういう実績残せるのもすごいなと思う。誰でもできることではないからね。

ドイツの働き方

ドイツでは、連邦休暇法で社員に対して最低24日間の年次有給休暇を義務づけている。しかし、多くの会社では連邦休暇法より6日多い年間30日に設定している。有給を取得する際は、日曜を挟むので、連続で休む日はさらに長くなる。ドイツでは、4週間続けてバカンスを取るのは珍しくない。

断っておくが、病欠は有給休暇とは別の休暇である。病気のときは、病欠を取ればよい。医師の診断書があれば、最長6週間までは病欠でき、その間は給料も支払われる。有給休暇は、あくまでも楽しみ・休養のために使うものなのだ。
「仕事が残ってても休みます」経済大国ドイツの人の働きかた

なんか、最近ハフポ記事の引用多いな。あ、僕がハフィントンポストに寄稿しているからというわけではなく、やっと1年近くたって面白い記事をあげてくれるようになったな、という話です。

ドイツいいなぁ。っていうか、そもそも、業務時間を何時間もオーバーしなきゃ終わらない仕事を任されるっておかしいですよね。僕は個人でビジネスをしているので(法人でもだけど)週6日業務みたいな状況にもなるけど、サラリーマンではやってられないですよね。

特に、中小企業の社長。マジで、CSR云々もいいけど、従業員のための仕組み作ったほうがいいですよ。

ナースが聞いた「死ぬ前に語られる後悔」トップ5

余談ですが、こんな記事が以前話題になっていました。

ナースが聞いた「死ぬ前に語られる後悔」トップ5

1、「自分自身に忠実に生きれば良かった」
2、「あんなに一生懸命働かなくても良かった」
3、「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった」
4、「友人関係を続けていれば良かった」
5、「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」

というのが、トップ5だったとか。働く事って、トップ5に大きく関わることだと思うんですよ。

僕は、26歳で独立して、何やってもうまくいかない黒歴史の独立直後の3年間がありましたが、32歳の今では、週5で働かなくても生活ができるくらいの自由度を得る事ができています。

犠牲にしてきたモノは数限りなくありますが、1番・2番・5番の愚痴は死ぬ前に言わないでしょうね。働く事は、本当に奥が深いタスクでございます。

まとめ

「働きがいのある会社ランキング」、「仕事が残ってても休みます」、「死ぬ前に語られる後悔」という3つの事例をまとめてみました。

先日、中小企業向けのCSR研修を担当させていただいたのですが、CSR活動って、そもそも誰を幸せにする活動なの?という話題を話ました。

それって従業員ですよね、という話したのですが、僕は本気でそう思ってます。従業員が納得できない、幸せになれないCSR活動を企業がしてどうするねん、と。

企業は従業員の“幸せ”を搾取して成長するのではなく、従業員と共に新しい価値を社会に提供し、従業員の幸せに貢献すべきです。これこそが、企業が絶対にすべきCSR活動の本質なのではないでしょうか。

仏教的に言えば、人が生きる目標は一つしかありません。それは幸せになること、です。

あなたの今日の仕事で「自分が幸せになること」はできますか?できないのであれば、何かを変える必要があるかもしれません。死ぬ間際にナースに愚痴をこぼしても、過去は返ってきませんからね。

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