CSRが戦略的マーケティングのカギになるのか?「コトラー8つの成長戦略」

CSRマーケティング

CSRが戦略的マーケティングのカギ

今回は、マーケティング界の巨人、フィリップ・コトラー氏の「コトラー8つの成長戦略」の書評を。この方、結構、CSRマーケティング(ソーシャル・マーケティング、社会的責任マーケティング)の本を多く出しているって知っていましたか?

それはさておき、本書の8つの戦略とは以下の通りです。

(1) マーケット・シェアを築いて成長する
(2) コミッテッド・カスタマーやコミッテッド・ステークホルダーを増やして成長する
(3) 強力なブランドを築いて成長する
(4) 新製品、新サービス、そして経験を革新して成長する
(5) 国際展開による成長
(6) 合併、買収、アライアンス、そしてジョイント・ベンチャーによる成長
(7) 社会的責任の卓越した評判で成長する
(8) 政府およびNGOとの提携による成長

書評として、7番目の話題をピックアップします。8番目もかなり興味深い見解が見られますよ。

CSRをするメリット

CSRにおける、最重要課題「人々、地球、利益(3P)」

1、 企業は、世界的な才能を惹きつけ、自社の人材として留めておくことができるようになる。
2、 企業は、一段とレベルが上がった顧客価値の高い差別化ができるようになる。
3、 企業は、自社の価値観に同意してもらえる社会的な関心を持つサプライヤーや流通業者を惹きつけることによって、利益を得ることができるようになる。
4、 企業は、地球のことを気にかける顧客層を新たに惹きつけることができる。福祉と教育が向上するに従って、顧客は彼ら自身の幸福が環境の持続可能性と社会的な調和と密接に関連していることに気付くようになってきているからだ。

BSR(Business for Social Responsibilty)

1、 売上と市場シェアの増大 
2、 ブランド・ポジショニングの強化
3、 企業イメージや影響力の向上
4、 従業員を惹きつけ、動機づけし、雇用し続ける能力の向上
5、 営業コストの減少
6、 投資家や財務アナリストへのアピールの向上

CSRマーケティングにおけるメリット

本書での該当項目では、上記のようなメリットがあるとしています。

フィリップ・コトラー氏のCSR関連および、マーケティングの名著といえば、CSR関係者では誰もが読む「社会的責任のマーケティング」でしょう。2007年の本ですが、今でも色あせず、学び多き書籍です。

もちろん「マーケティング3.0」においてもコトラー氏はCSRの重要性を説いています。けっこうCSRに入れ込んでいる、世界でもとても影響力のあるマーケティング・経営学者の1人なのは、有名な所ですよね。

しかしながら、本書は2013年発売の書であり、CSRの国際規格「ISO26000」にも触れたりと、最新の巨匠のCSRマーケティング思考が学べます。この本を読まずして、コトラー氏のCSR論は語れませんね。はい。

CSRに関するメリットについてはまとめ記事「CSRの必要性を再考する! CSRのメリット・デメリットまとめ7選[2013年版]」もありますので参考にしてみて下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

他の項目も色々紹介したいのですが、ぜひ購入いただき、お読みいただければと思います。

ピーター・ドラッカー、マイケル・ポーター、フィリップ・コトラーの経営・マーケティングの巨匠のCSR関連の文献は、CSR関係のお仕事をされている方は必ず読んだ方が良いでしょう。

中小企業だろうが、大企業だろうが、CSRの考え方そのものに大きな差はありません。

ただのコストで終わらせないCSRマーケティングの考え方を学べる良書だと感じました。

Photo by PHOTOPIN



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