ケンタッキーのCSR・社会貢献!

ケンタッキー・フライド・チキンが、おもろいチャリティーキャンペーンをするらしいのでご紹介。

このキャンペーンに参加した人はクーポン券をもらえるとともに、食糧問題を抱える地域の子どもたちにも喜んでもらえる、というソーシャルグッドな取り組みとなっているみたいです。

キャンペーン名は「自分も美味しい、みんなも美味しい。『ハートフル・クリスマス』」で、期間は11月18日から12月20日まで。

しかし、肝心の18日夜になっても「メンテナンス中」となっており、キャンペーンを試す事ができません!今日からじゃないの〜!?

ですので、キャンペーンを担当したSPARK株式会社のプレスリリースを参考にして記事書きました(笑)

ケンタッキーフライドチキンの『自分も美味しい、みんなも美味しい。「ハートフル・クリスマス」』キャンペーンスタート!

ソーシャルグッドなプログラム「ハートフル・クリスマス」

参加者は特設Webサイトにアクセスし、無料のガチャを回すとクーポン券がもらえ、同時にハートマークが出るので、それを特設サイトに貯めることができるっぽい。

参加登録や友達にシェアすることでハートマークが増えていき、ハートが一定の数を超えると、特典を手にすることができる。

また100万ハートを達成すると、国連を通じて、食糧問題を抱える地域に支援金として100万円を寄付するという仕組み。

つまり、アレですね、ユーザーはクーポンを貰えて、さらに寄付にもつながるアクションであると。

飢餓撲滅活動の支援なんですね、素晴らしいと思います。

本当に社会に貢献できているのか?

しかし、ケンタッキーさんといえば、「ケンタッキーの失敗から学ばせてもらおう!コーズマーケティング戦略の3つの教訓」という記事でも書いた通り、この手のコーズ・プログラムで失敗しているんですよね。

それは過去の話なのでいいとしても、ケンタッキーが各先進国の肥満を加速させている可能性があるという話もあるじゃないですか。

コカコーラやマクドナルドなども含めて、食育活動や飢餓撲滅活動の支援は、そもそも自分たちの社会的負荷を減らしてからしろよという声はソーシャルセクターに依然としてあります。

ケンタッキーやコカコーラ、マクドナルドの商品が健康増進につながるとは思えません。(商品がダメってわけではないですよ。)

CSRの突っ込んだ話になると大抵出てくるのが「企業の社会貢献が“免罪符”に成り下がっている可能性」です。

一方で社会を不健康にしておいて、一方で飢餓撲滅支援をするのは、免罪符と言われてもしかたがないと。

ファーストフード業態と呼ばれる企業の風当たりが強い昨今ですが、今回のキャンペーンを含めて、素晴らしいCSR活動もあるのは事実です。

そのあたりに、どう折り合いをつけて、各ファーストフード系企業がCSRを行うのかに注目ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

このあたりは、結構いやらしい議論がついてまわります。

例えば、車メーカー。

車メーカーは木を植えてばかりで、社会における交通事故等についてあまり活動していないと。

車がなくなれば事故はなくなるとか、なんか極論ばかりが出てきてしまいます。

現代的なCSRの解釈からいえば、環境活動より、まず事故を減らす活動の方を優先すべきなのかもしれません。

自社の事業活動における「社会的負荷を極力減らす」というのは、全世界的なCSRの流れではあります。

実際はトータルで考慮すべきところなのですが、なかなか実施となると難しい問題であるのも事実。

というわけで、話は大きくそれましたが、ケンタッキーさんのキャンペーンが面白そうなので、皆さんチャレンジしてくださいね〜。

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