CSRコンテンツに関わる人は必見の手引書

買ってから本棚で眠ること半年。やっと叩き起こし読みました「MEDIA MAKERS」。

メディア(ウェブも紙も)とのあり方を非常に考えさせられる本書。
CSRコミュニケーションに携わる人は必見です。

僕は当ブログを運営していますし、書籍の執筆も今してますし、
業界専門誌に寄稿したりもしてるし、すごい勉強になりました。

メディアの本質について学べる書籍ですが、
テクニカルなことはあまり書いてありません。

ただ、メディア・リテラシーは全ビジネスパーソンの必須科目だと思いますし、
CSRコンテンツに関わる人以外にもおすすめです!

CSRコンテンツというメディア

僕は、企業のコーポレートコミュニケーション支援から、
CSRコミュニケーションの企画・実施などをしていますが、
CSRに関わる人たちの、メディアリテラシーの低さにうんざりします。

中には、“ザ・広報出身”みたいなCSR担当者の方もいらっしゃるのですが、
それでもビジネスパーソンとしてのメディア・リテラシーが高いとは言えません。

受け手に何らかの印象を残し、心理的に、あるいは行動として反応がなされることが、
コミュニケーションの存在基盤になるにも関わらず、“作って終わり”感がありすぎる事例も。

そもそもなぜ、CSRコンテンツをコーポレートサイトに作る必要があるのか、
ウェブではなく、CSR報告書を含めた紙メディアはいけないのか、
そういった基本的なマーケティングの概念がCSR分野に足りなすぎるのかなと。

ここでは「ペルソナ」(想定読者像)の話しも出てきますし、
コミュニケーションとはなにか、メディアとはなにかを今一度考えるのにぴったりです。

個人的には、ウェブ・メディアにおけるKPIの話しは参考になると思います。
CSRコンテンツだって、いつまでも赤字垂れ流しではなく、
業績に連動させたものにする必要があると思いますし。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

僕は非常に興味深く読んでいたのですが、
メディア・コミュニケーションのテクニカルな話しは少ないので、
ノウハウ系の情報を求めている人には難しいかもしれません。

本書の帯にも書かれているのですが、
「メディアの知識は、現代ビジネスパーソンの一般教養です」の通り、
企業として、今後どんなCSRコンテンツを発信していくという基礎知識は学べます。

当ブログの読者のあなたは、いつもCSR関連書をお読みになることも多いと思います。
さくっと読めるので、御社のCSRメディア戦略の参考にしてみてはいかがでしょうか。