ソーシャルデザイン

先日、「希望をつくる仕事 ソーシャルデザイン」(宣伝会議)を読んだので、そのまとめ。
ちなみに、知り合いが何人か関わっていたのを読んでから知りました。

この本は、「ソーシャルデザイン」をテーマとして、
誰もが社会的課題解決に貢献できるアイディア・ノウハウを、
35項目にまとめてあります。

こういうのをヒントに動き出す人もいるんだろうなぁ。
この類いのフレームワークが5年前にあればなぁ。

とそんなことを言っていてもしょうがないので、
解説と感想をまとめます。

ソーシャルデザインをするということ

この本は、社会貢献などから一歩先に進みたいという、
初期フェーズの方には非常に面白いと思います。

広告系の人の集まりで作っているせいか、
CSRやCSVなどの概念説明に関する項目がずいぶんざっくりだったりします。
表現の仕方は色々あるけど、ちょっと本質的じゃないかなぁ〜。

それはさておき、僕がこの本を勧めたいのは、
すでに活動しているNPOだったりします。

自分たちのミッションは決まっている。アクションのベクトルも固まっている。
が、キャンペーンを含む、コミュニケーション構築に不安がある。
そんなNPOには、とても効果的なアイディアがちりばめられていると思います。

35のアイディアの中に、自分たちにしっくりくるアイディアがかならずあるでしょう。
いやむしろ、複数のアイディアの融合もぜんぜんアリ。

ただ、海外の事例なども多く、日本で事例と同じ結果を得るのは難しいと思います。
なので、コミュニケーション領域に強いプロボノを交えながら、
ブレストなどを通じ、自団体のアクションに落とし込めばいいかもね。

NPOの企画会議とかで絶対使って欲しい本です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

僕は、普段こういう軽め(アカデミックでない)のは読みませんが、
今年は色々な本を読んで、アイディアの方法を学びたいと感じました。

ソーシャルデザインという概念は、まだまだ浸透していませんが、
もっと広がって欲しいと思ってます。

greenzさんも、「日本をソーシャルデザインする (idea ink(アイデアインク))
」を近々出すみたいだし、
企業側からも、NPO側からも良い意味でうねりが生まれてます。

前述したように、CSR活動のヒントというよりは、
NPOのアクションのヒントになるのかな。

もちろん、CSR関係者の方も思考を広げるという意味で、注目の本です。
一気に読めると思いますので、GWの読書候補に入れてあげて下さい!