CSRはどう判断すれば良いの?世界のCSRを知るためのサイト9選

CSRサイト

何が良いCSRなのか

CSRという単語の検索数は、近年下がってきているようです。

今回は、具体的にCSRや企業の活動を「どう判断したらいいのか」ということにお困りのあなたのための記事です。CSRという単語自体を検索しリサーチして分かる通り、CSRと一言にいっても基準が様々で戸惑ってしまいますよね。というわけでCSR度を測る海外の参考サイト9選をご紹介します。

各企業の意見や事実を述べているもの、一方でソーシャルグッドの度合いを測り、マトリックスに図式化しているもの、グローバルレポーティングインデックス(GRI=Global Reporting Index)という、企業の環境、社会、そしてガバナンスなどの情報開示を標準化したものを使っているものもあります。

CSR度を測る海外の参考サイト9選

企業視点

1.The Good Guide
“The Good Guide”はあなたが商品を選ぶ手助けをします。評価基準は環境負荷、そして健康面と社会性で、10段階評価をしています。ライフ・サイクル・アセスメント(LCA)や環境技術、化学、栄養、社会学分野に優れた専門家たちが評価基準を作っています。そして今や12万もの商品がリストになっています。

試しにサイトで遊んでみると、自分の欲しい商品の特徴をつけて,フィルターをかけることでそれを満たす製品を表示してくれたり、リストを作ることが出来たりと何かと便利で、POPなサイトデザインなためか、楽しく商材探しをしてみることもできます。子供のおもちゃから車まで、多くの商材が揃っていますよ。
Good guide

2.B Corp
“B Corp”は2009年に中小企業の社会・環境負荷を測定できる評価システムを作りました。これは投資家と消費者に対し、会社のいわゆる社会性の高い会社と、マーケティングの良い会社の違いを示唆してくれます。もしB Corporationsと認められた場合、会社の情報開示を積極的に広げ、そしてシェアホールダーだけでなく、社会に対して全体に「良い」意志決定をするということを保っています。

現在60種の業界、そして707社以上がB Corporation認定となっています。このデータはオンラインで誰もが見ることができるのです。軸としては地域への還元、ワークライフバランスも考慮されているようですね。また、B Corpの認定の第一号の会社はかの有名なPatagoniaだそうです。先に紹介したGood guideのトップページにも高評価の企業として掲載されています。また、このB Corpに認定されるためには質問事項に答える必要があります。基準点クリアになれば晴れて「社会貢献」をする企業としてのお墨付きを獲得できます。
B corp

3.JustMeans Insights
“JustMeans Insights”は投資家、専門家、メディアを初めとして、消費者が企業のCSRを環境負荷と持続可能な活動をしているかどうか、他競合と比べて見ることが出来るサイトになっています。そしてこのデータは全て可視化されており、簡単に他競合と比較することが出来ます。基準はGRIや何千ものデータやレポート、そして他の財務諸表などを分析した結果、セクター、地理的要因も含め、産業ごとに企業を評価しています。
JustMeans Insights

4.Crocody1
Crocody1はJustMeansなどとは違った方法で企業の情報を発信しています。ウィキペディアに準じたウェブサイトを使って、企業の公共に対する方針、健康、持続性、人権、社会的な判断、労働、そして企業の責任に関連した問題を分析するのです。これはNGOや新聞記者、各分野の活動家、世界中の学会が彼らの細かい情報・知識などを一つの場所にまとめられ、共有でき、そして企業の情報を握るための行動をすることができるのです。
Crocodyl

5.Human rights Campaign Corporate Equality Index
毎年秋に人権に基づいた各社の詳細な分析をレポートしているもの。雇用者の同性愛者や、トランスジェンダーの働く人に対する行動・方針をまとめ、分析しています。
Human rights Campaign Corporate Equality Index

消費者視点

上に述べたものに加えて、あなたが企業を判断するときや、輸入雑貨などを買う際に役立つものをいくつかご紹介します。

6.ClimateCoundts.org(環境性)
“Climate Counts”は0から100のポイント制度に基づき、企業のフットプリントと、その地球温暖化への影響を減らす努力を明示しています。また、その企業が率先して気候変動の法律を指示しているか、そしてその企業の行動が公共に開示されているかも掲載しています。
ClimateCoundts.org

7.Eat Well Guide(食)
“Eat Well Guide”はアメリカとカナダを中心とした農家の市場、レストラン、スーパー、個人運営の新鮮で地元の持続可能な食物を判断するためのオンラインの辞書です。
Eat Well Guide

8.Monterey Bay Aquarium Seafood Watch(海洋生物)
“Monterey Bay Aquarium Seafood Watch”は持続可能な海洋生物のリストです。これは漁と養殖の方法に関連させた魚の量を評価した最も海に優しい(オーシャンフレンドリー)なリストです。一度あなたが携帯のアプリなどでダウンロードすればこのオンライン検索ができます。
Monterey Bay Aquarium Seafood Watch

9.Fair Trade USA(労働者の権利)
“Fair Trade USA”は、フェアトレードの商材を買うことで、途上国の農家や労働者が、正当に生活でき、そしてより良い生活を得られるような手助けになります。Fair Trade USAは世界中のサプライチェーンを検査し、検査の認証が得られるとその商材がこのウェブサイトに掲載されます。このサイトにはおよそ50カ国以上から7000もの商品が揃っています。
Fair Trade USA

まとめ

いかがでしたでしょうか?

最後の4つは平等、人権など堅い感じの言葉が並びましたが、これはあなたがもし、「より精神的に良い働き場」を求めるのであれば、考えていかなければならない分野になるでしょう。働く場を考えれば気になる情報でもあり、企業としても慎重にならなければ行けない情報ですね。

このように、欧米では以前から社会にとって何が良いかということに対し、非常に活発な活動が以前から起こっています。日本にはあまりこういった定量化したサイトや基準は見られませんし、もしかしたら企業側としてはこのような情報開示は「まだちょっと」という躊躇もあるのではないでしょうか。少なくとも輸入品や輸出品のサプライチェーンをどう見るか、扱うかなどまだ課題はあると思います。

日本企業がアジア・新興国市場を目指して海外に進出するとなると、もちろんそこのコミュニティへの責任の果たし方は企業ブランド・イメージに大きな影響を与えてしまいます。

この記事を読んで、少しでもあなたの中でとりくめる「より良い製品」への注目、選択の手助けになっていればと思います。また、企業の方であれば、CSRの一分野の、基準軸の支えとなれば幸いです。考えるところから全ては始まります。

部署が違えども、人と関わる際や、自社の製品に誇りを持てるような環境はあなたの部下のモチベーションアップにも貢献するかもしれません。

改めて、あなたならどのサイトやツールを参考にして、
「社会的な」企業や商材を判断しますか?あるいは、全くしないでしょうか?

9 Sites That Measure Companies’ Social

執筆:棚瀬玲那(Idea Tree Bank代表)
現在は企業と若者、社会を「オープンなダイアログ」と「CSRレポートで企業と社会を読み解くワークショップ」でつなごうと奔走中。Twitter


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