エイズ孤児支援NGO PLAS

あなたは、NPOのソーシャルメディア活用の先進事例をいくつ知っていますか?

9月26日に行われたエイズ孤児支援NGO PLASのトークイベント、
「社会変革 (Social Innovation) とソーシャルメディア」に行ってきたので、
そのまとめと備忘録。

ちなみに代表の門田さんは、僕と同い年。

NPOのソーシャルメディア活用のポイント3つ

効果測定

ソーシャルメディア活用において、
目的設定と効果測定はセットで考えるべき。
PDCAをまわすのに”C”が足りていない団体が多い。

Webアクションを測定できるツールを必ず準備する。
測定なくして改善はできないじゃん、って。
問題は可視化されて初めて問題と認識できるわけです。

インフルエンサー

ただ、イベントがあるから告知してではだめ。
日頃から、自分たちを支援してくれるであろう、
インフルエンサーとコミュニケーションを取っておく。

レイヤーが違うインフルエンサーはたいして機能しない。
リスト化を含め、普段からピクアップしておくべし。

データベース

ソーシャルメディアだけではないが、
支援者(寄付者、イベント参加者など)のデータは必ずとる。

このデータが戦略構築のマーケティング・リサーチ・データとなる。
時間とリソースがないからできない?
僕はNPO経営者の職務怠慢だと思うけどね。

自団体のマーケティング・リサーチすら出来ない団体が、
ほぼ解決不可能な社会的課題解決ができると思うかい?

雑感メモ

ソーシャルメディアつながりの寄付は非常に難しい。
寄付のコミットメントはかなりハードルが高い。
モノを売るのも同様。

ソーシャルメディアは直接の目標に向けたものより、
そのための足場作りには最適。

ソーシャルメディアはインフルエンサーとつながるべき。
ソーシャルメディアでのユーザー関与のインセンティブ・デザインをすべき。
NPOのコーズ(大義・正義)で、人々の善意を引き出す仕組みを作るべき。

っていうか、PLASのソーシャルメディア活用って、
日本のソーシャルセクターでは先進事例だよねぇ。
とにかく緻密。アクションも効果測定も戦略も。

支援者(寄付者・関与者)のかなり細かいデータベースを作っている。
データを出してみると、肌感覚と違うことも多かったらしい。

データが重要なのは海外も含め周知の事実。
問題はどういう収集ツールを使うか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

途中、プレゼンターのイケダハヤトさんのマイクの調子が悪くなり、
メガホンでプレゼン(笑)というアクシデントもありましたが、
現場のソーシャルメディア活用の良い事例が聞けたかなと思います。

日本のNGOでここまでデータを集め、
戦略に活かしている団体はないんじゃないかな?

代表の門田さんは、まだ試行錯誤しているとおっしゃってましたが、
他のNPO/NGOはマジで参考にしたほうがいい。

参照
エイズ孤児支援NGO PLAS
NGOこそCRMを使おう!〜エイズ孤児支援 NGO PLASでの事例〜