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CSR経営の本質を学べる本「実践ガバナンス経営」(海永修司)

ガバナンス経営

最近のCSRは、5年前と比べても内包する意味合いが格段に広くなっています。

それこそ極論ですが、10年前は「環境」「社会貢献」のカテゴリー対応をしていればCSR先進企業だったわけです。

それがいまや、環境や社会貢献活動はもちろんの事、コーポレート・ガバナンス、IR、総務、戦略構築から広報・ブランディング、調達活動から人事制度構築まで、ありとあらゆる知識や経験が、CSR担当者に求められている時代です。

広く浅くとはいえ広すぎて、企業の担当者ではCSRのすべてを把握し、PDCAをまわしていくことは不可能な領域に入っていきます。そんな広大な事業領域をカバーせざるをえないからこそ、書籍やセミナー等でインプットをしなければついていけません。

もちろん、無料で週数本の記事が読める当ブログもインプットにお役立ていただきたいですが!

というわけで前置きが長くなりましたが、今回の読書メモは「実践ガバナンス経営」(海永修司、日本経済新聞出版社)です。

最近はコーポレートガバナンスのルール作りも定着し始めて、CSR領域ではないところでガバナンスの話が聞かれるようになりました。その流れもあり、CSR報告書や統合報告書等でもガバナンスに関する情報を積極的に掲載する企業が増えてきました。

そんな流れの中、私も勉強するためにガバナンス関連の書籍を読み漁っているわけですが、この本は、専門家というより実務家の方がまとめた書籍で、CSR担当者がガバナンスを勉強するには丁度良い内容かなと感じました。

ステークホルダーや社会的責任に関する話題もあり、コーポレートガバナンスを身近に感じていただけるかなと思います。

で、一つ気になったセンテンスをご紹介。

会社の究極的な目的(会社のあるべき姿)は、すべてのステークホルダーに評価される「良い会社」になることです。良い会社とは、「安定的・永続的に発展して企業価値を上げ、社会に貢献することにより、ステークホルダーが評価する会社」です。

私も、CSRの最終的な目的は「良い会社になるため」と考えているので、上記の定義にはとても納得しています。

定義ってすごく重要です。多くのCSR担当者は経営者ではないため、セクショナリズムの壁に阻まれて、現実的な「良い会社」を目指せていないことが多いです。

企業のCSRのレベルは、CSR担当者のリテラシーレベルに比例します。経営者が積極的にCSRやガバナンス推進を行っている珍しい企業は別として、多くの企業では、CSR担当者の器以上に会社全体のCSRレベルが上がることはあまりありません。当たり前ですね。CSRを知らなければCSRを進められないし、CSRをすでにしていても、それを知り認識しなければ情報をまとめ発信できませんから。

CSR担当者の方の苦悩はお察ししますが、時代の変化はすでに起きているので、きちんとトレンド対応しながら、CSRの本質を学ぶべきと感じています。

実践ガバナンス経営

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執筆者:安藤 光展[→プロフィール詳細]