やっぱりそこか、という感じ

「2016年日本はこうなる」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング、東洋経済新報社)の読書メモです。

2015年12月には手にしていたものの、すでに2016年が残り330日程度という中で改めて読みました(苦笑)

この手のトレンド考察本は基本読みません。なぜなら、そんなの日々ニュースをチェックしてればわかるからです。平日は毎日2,000記事以上の記事(ウェブ・紙)をチェックする僕ですから。とはいえ何でも知っているわけではありませんし、補足情報として軽い気持ちで手に取ったら、意外にCSRにも関わるような解説があったよ、という流れです。

CSRに関わりそうな箇所は以下の通りです。

○4-4 ESG(環境・社会・企業統治)|企業の社会的価値にフォーカスした施策展開へ
○5-4 年次有給休暇の取得義務|年休の義務化がWLB推進の火つけ役に
○5-5 女性活躍推進法|女性活躍推進法が企業に求める対応
○6-8 ダイバーシティ|LGBTフレンドリーな社会へ

CSR的に2016〜2017年でホットなのは「人」です。当たり前と言われればそれまでですが、女性活躍推進・ワークライフバランス・ダイバーシティ・メンタルヘルス(労働課題)の4つは、春以降も色々話題がでてくるでしょうね。ですので、中身は妥当なラインかと思います。

他にも社会の流れとして、ESGに近い領域での変化もありますので、CSR担当者だけではなく、2016年度に新しい企画を実施する企業やビジネスパーソンは一読の価値があるでしょう。とはいえ、そこまで詳しい解説はないし、どこにでもある内容ですので、日々忙しくでニュースをチェックできない方などにオススメかもしれません。

2016年に特化した話、シンクタンクらしいエッジの効いた話、などはほとんどなくちょっと残念でした。

2016年日本はこうなる

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