世界で最も持続可能な100社

2016年もダボス会議期間中に発表された「世界で最も持続可能な100社」(Global 100 Most Sustainable Corporations in the World、Global 100 Index)。グローバルなCSR界隈で注目されているランキングです。

2016 Global 100 results (英語)

今年はちょっと動きがあったので、そのあたりもまとめます。昨年のまとめは以下からどうぞ。

ダボス注目の世界的CSR企業ランキング「世界で最も持続可能な100社」(2015)

世界で最も持続可能な100社・トップ10

1、BMW
2、ダッソーシステム
3、オートテック
4、オーストラリアコモンウェルス銀行
5、アディダス
6、エナガス
7、ダンスク銀行
8、スターハブ
9、レキットベンキーサーグループ
10、シティディベロップメント

スポーツウェアーはアディダス派な僕は勝ち組ですね。トップ10に日本では馴染みの無い企業もいますが、100社の中には日本法人もある大手企業がたくさんいます。

名実ともに企業市民的な企業が多いですが、今回は日本企業が4社入っているのが救いです。よかった。

世界で最も持続可能な100社・日本企業

2014年は5社、昨年の2015年はエーザイの1社、今年のランクイン日本企業は4社です。Takeda Pharmaceutical(武田薬品工業)、Sysmex(シスメックス)、Astellas Pharma(アステラス製薬)、Nissan Motor(日産自動車)、です。トップ10には遠く及びませんが…なんとかランクイン。

調査スクリーニングが厳しくかなり絞られるので、日本企業はスクリーニングを超えられても、全体のランクは低くなってしまっています。

この4社は、日本ではもちろんCSR先進企業であり、各種CSRランキングでもよく見る顔ぶれです。それでも世界と戦えば…こういうレベル感なんですね。

「女性役員率」、「離職率」なんかは、ここ数年で日本でも注目され始めたので、今後の伸びは期待できるかもしれませんね。東洋経済がこれでもかと近しいランキング記事をかいているからでしょうか。来年に期待です。

まとめ

海外のCSR系ランキングは明確に点数化されるものも多く、ESG/SRI投資の方々はしっかり見てそうです。

「世界で最も持続可能な100社」に入ったから株価があがる、というほど短絡的なものではないにしろ、世界の舞台で会社をアピール(紹介・案内)できることは相当意味があります。これらのネタをIR部門とCSR部門で連携し、有意義なステークホルダー・エンゲージメントにつなげられるかがポイントですね!

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